≪The タイムボカン祭り2005〜ボカンと一発!コンサート!!≫
ライブレポート
開催日:2005年3月26日
会場:渋谷 O-East
入場料:指定席6500円、立見券6000円
・ 開演までの流れ
16:30 会場に到着。すでに多くの人で賑わっている。警備員が中に入るように強く誘導するため、狭い敷地内に多くの人が待っている状態に。会場にはタツノコプロやビクターから花束が届いていた。
16:50 指定席の客から会場への誘導が始まる。指示に従って階段を登っていくと、途中のスペースで山本正之さんのCD(発売日だったらしい)と、ゲームボーイアドバンスのタイムボカンの映像が売られていた。アドバンスからはタイムボカンの主題歌が流れていて気分が盛り上がる。
17:00 カメラチェックの後、会場に入る。座席は全てパイプ椅子だった。
この時、会場入り口で受け取ったチラシの中に、「オリジナルサウンドトラック・タイムボカン」というものが。今夏発売に向けて制作中とのこと。これはどうやら「タイムボカン」だけのサントラのようです。でも、シリーズ全体のサントラ企画も進行中とあるので、期待して待ちましょう。(クリフさんより補足)
17:10 会場に「本日、消臭デオドラント隊が出動しています。確定申告の後は消臭申告を」とアナウンスが流れ、オレンジと無香料の2種類の消臭スプレーを持った女性3人が、会場を練り歩いていた。山本正之さんの意向で、そのようなサービスをやっていたらしい(参考リンク)。何人かの人がスプレーをかけてもらっていた。
17:40 ある男性がタイムレコーダー(紙)を配って回っていた。どうやら『シビビン・ラプソディー』を歌った時に、これを使ってライブを盛り上げるようにとボランティアで配っていたらしい。恐らく山本正之さんのファンクラブの方だと思われる。
18:00 会場が暗くなり、アナウンスが掛かる。「皆さんの時計を、今から30分だけ進めてください。今は土曜の18:30。それではタイムボカン祭りのスタートです!」
会場全員の「エイト、セブン、シックス、ファイブ、フォー、スリー、ツー、ワン」のカウントダウンと共に、『タイムボカン』を歌いながら山本正之さんが登場。舞台脇でピンク・ビッキーズがバックコーラスを入れる。歌い終わると、舞台袖からハッピを着た小山カメラマンが登場。ピンク・ピッキーズとしてステージ脇で歌っていた川上とも子さん(怪盗きらめきマン1号)も、ハッピを着ながら舞台前に移動。川上さんは、ハッピを着たときは司会者で、脱いだ時はピンク・ピッキーズになるらしい。このお2人がタイムボカン祭りの開催を宣言し、再び山本さんが歌い始める。
『ヤッターマンの歌』
『オタスケマンの歌』
『空からブタが降ってくる』
『逆転イッパツマン』
ここで小山カメラマンから、タイムボカンの歴史が語られる。当初はミニカーが売れるアニメとして企画がスタートしたことや、題名がタンマー大混戦だったことなどの話をしていた。(これらの話は、ボカン全集2巻のインタビューとほぼ同じ内容でした)
そしてここで、イタダキマンの話題がちょっと出たわけですが……。
小山カメラマン「イタダキマンはどうでもいい」
マンネリを理由に降板されたが、マンネリこそタイムボカンシリーズの魅力じゃないか、とのコメント。
ここでゲストの岡本茉利さん(淳子、ヤッターマン2号)が着物姿で登場。山本さんと対談後、神保正明さんが登場して、神保さんがピアノ、山本さんがギターを弾きながら『チュク・チュク・チャン』を歌う。ちなみに、この歌のチュクチュクチャンという部分は、エレキギターを使って音を出すつもりだったのだが、機械がなかったために使うことができず、仕方なく口で言うことにしたのだそうだ。続いて岡本さんが『花ごよみ』を歌い、岡本さんは退場。
次に、ゲストの滝沢久美子さん(ゼンダマン2号)が登場。三ツ矢雄二さんがオカマだという話題で盛り上がる。滝沢さんが『わすれっこなしよ』を歌った後、山本さんが『ゼンダライオン』を歌ったのだが、山本さんは鉄ちゃんの部分をオカマっぽく歌っていた。
そしてついに、ステージに小原乃梨子さん、八奈見乗児さん、たてかべ和也さんが登場。会場は割れんばかりの拍手で大いに盛り上がる。そして歌うは『天才ドロンボー』。
歌い終わった後、川上さんがインタビューを行う。たてかべさんは、演じたキャラで好きなキャラは誰かと聞かれて、「全て」だと答えていた。八奈見さんは、タイムボカンで3悪が探していた物は何かと聞かれて、「ダイヤモンド」だと答えていた。
そして、今回の為に小山カメラマンが書き下ろしたという台本を使って、生の3悪の演技が披露される。なぜかトンズラーがジャイアンになってジャイアンの歌を歌い出したり、会津若松のおハナちゃんから手紙が来たり、ボヤッキーが「星ー!!!」と叫ぶシーンがあったりと、かなり笑える内容だった。
続いて山本さんが、生の3悪のバックコーラス付きという非常に豪勢な『アーウー・オジャママン』を歌った。
ここでたてかべさんと八奈見さんが退場。残った小原さんと山本さんが対談。ニューヨークで買い物をした時の話などをしていた。そして再び神保さんが登場して、山本さんがギターを持ち『アターシャ』を歌った。この時、小原さんは赤いドレスを着ていたのですが、その姿がアターシャのドレス姿にそっくりで驚きました。というのも、オタスケマンの最終回で『アターシャ』が流れるシーンがあり、その中でアターシャは、赤いバラの花びらを身にまといます。今回の衣装はこの時のアターシャの姿にそっくりだったので、もしかしたら小原さんは、このシーンを意識して衣装を選んだのかもしれません。
続いて、ゲキガスキーとアターシャのセリフ付きで『ハレー彗星(ゲキガスキーのテーマ)』を歌う。
アターシャとゲキガスキーとのやりとりを、山本先生と小原さんが演じておられたのですが、その時のゲキガスキーのセリフ「アターシャ様、アンドロメダマ号に細工をしておきました」ってのは、思い切り突っ込むところ。自機に細工しちゃいかんでしょ(笑)。あれはオタスケサンデー号と言うべきところですよね。(クリフさんより補足)
最後に『ミレンジョ・ララバイ』を歌ったのだが、ここでちょっとしたハプニングが発生。山本さんが楽譜を楽屋に忘れてしまったため、スタッフが取りに行っている間に小原さんが1番の歌詞を朗読して時間をつないでいた。ちなみに、1番と2番の間にドンファンファン伯爵とミレンジョ姫の会話があった。
小原さんが退場後、笹川ひろしさんが登場。川上とも子さんは2人を見て、生の小山カメラマン&ササヤキレポーターを見れるのは貴重だと言っていた。ここで笹川さんから、会津若松のおハナちゃんが実在の人物だという衝撃的な発言があった。何でも初恋の相手だったそうで、告白して振られた後に上京して、手塚治のアシスタントになったらしい。
笹川さん退場後、怪盗きらめきマンの話となった。川上とも子さんは、怪盗きらめきマンのオーディションの日は仕事が入っていたのだが、どうしてもオーディションを受けたかったので、事務所に逆らってまでオーディションを受けに行ったそうだ。
そして再び山本さんが登場し、川上とも子さんと一緒に『LIP STEAL』を歌った。続いて山本さんが、「手拍子は無しで」と客席にお願いしてから『怪盗きらめきマンの歌』を熱唱。その後、スペシャルゲストの甲本ヒロトさんが登場して『フララン・ランデブー』を歌ってくれた。
ここで小山カメラマンからボカンシリーズの新作の話が出たが、残念ながらまだ決まっていないそうだ。しかし、今年はボカンシリーズ30周年なのだから、何かやりたいと考えている、との発言があった。
山本さんがギターを持って再登場し、連続してギターソロを披露。歌い終わる度に楽譜を客席のファンに手渡ししていたが、受け取っていたのは恐らくファンクラブの方でしょう。
『嗚呼!逆転王』
『ヤットデタマンの歌』
『ゼンダマンの歌』
そして『ボカンで育って大人になって』を歌っている最中に、ゲストが全員ステージに再登場。歌が終了後、一人ずつコメントを言ってもらい、その後3悪が『さんあく30年−君を離さない チュッ』(ボカンシリーズが今年で30周年なので、18年ではなく30年にした)を歌った。
『ヤッターキング』が流れ始めると、山本さんの紹介と共にゲストは一人ずつ退場。残った山本さんが、そのまま2番から最後まで歌った。そして最後に『ZEったい消エナイ』を歌って、山本さんも退場。
客席からのアンコールに応えて、山本さんが再登場。「何も用意していない」と困った様子だったが、即興で『やられちゃったくやしいな』を歌い、再び退場。再度客席からアンコールが掛かるが、無情にも「本日の公演は終了しました」とのアナウンスが流れて、コンサートは終了した。
<曲リスト>
1.『タイムボカン』
2.『ヤッターマンの歌』
3.『オタスケマンの歌』
4.『空からブタが降ってくる』
5.『逆転イッパツマン』
6.『チュク・チュク・チャン』 ギター(山本正之)&ピアノ(神保正明)
7.『花ごよみ』 岡本茉利 / ギター&ピアノ
8.『わすれっこなしよ』 滝沢久美子 / ギター&ピアノ
9.『ゼンダライオン』 ギター&ピアノ
10.『天才ドロンボー』 小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也
11.『アーウー・オジャママン』
12.『アターシャ』 ギター&ピアノ
13.『ハレー彗星(ゲキガスキーのテーマ)』 ギター&ピアノ
14.『ミレンジョ・ララバイ』 ギター&ピアノ
15.『LIP STEAL』 川上とも子
16.『怪盗きらめきマンの歌』
スペシャルゲスト
17.『フララン・ランデブー』 甲本ヒロト
18.『嗚呼!逆転王』 ギターソロ
19.『ヤットデタマンの歌』 ギターソロ
20.『ゼンダマンの歌』 ギターソロ
21.『ボカンで育って大人になって』 ギターソロ
22.『さんあく30年−君を離さない チュッ』 小原乃梨子、八奈見乗児、たてかべ和也
23.『ヤッターキング』
24.『ZEったい消エナイ』
アンコール
25.『やられちゃったくやしいな』