世紀末伝説
ワンダフルタツノコランド
内容紹介
ある日突然、タツノコアニメワールド島にUFOがやってきた。その姿を見て宇宙エース、グズラ、三船剛、ドカチン、みつばちハッチ、カバトット、樫の木モック、ガッチャマン、デメタン、キャシャーン、ポリマー、テッカマン、丹平と淳子、ゴワッパー、ポールとニーナとパックンとドッペ、ヤッターマン、一発貫太、ゼンダマン、オタスケマン、ムテキング、ヤットデタマン、ゴールドライタン、イッパツマン、オジャママンは、原作とは似ても似つかぬ声で驚きの声をあげた。パニックになった彼等は、オロカブ、ドロンボー、イボガエル、ギャラクター、紅三四郎など、全員慌てて逃げ出した。そして、その様子を実況中継するのは、ササヤキレポーターと小山カメラマン。
やがて、上空を飛んでいたUFOは、小型に分離すると広場に下りてきた。そして全員が見ている前で、その円盤の中からさらに小さなUFOが出てきた。その様子を見たアクダマンは、「こんなチビちゃん円盤なら、怖がる事ないじゃないか」と一言。グズラがUFOに噛み付いたが、あまりに固くて歯が立たない。続いてドカチンが石斧で殴りかかったが、真っ二つに折れてしまう。次にキャシャーンが殴りかかったがびくともせず、ブライキング・ボスの攻撃も効果が無い。最後に、ムテキングの攻撃をかわしたUFOは、丹平とマージョたちの間を潜り抜けて、カンちゃん(ハクション大魔王)の家の屋根裏に飛びこんだ。
カンちゃんの前に現れたUFOは変身して人型になると、自らをUBOと名乗った。UBOは、自分はハクション大魔王の壷を探しているとカンちゃんに話した。しかし壷は魔法の国へ飛んで行ってしまい、100年経たないと戻ってこない。カンちゃんはそう話したのだが、諦めきれないUBOは、カンちゃんの頭にビームを発射した。するとカンちゃんの頭が妙に冴えわたり、あるアイデアが閃いた。パソコンで壷を検索してみたカンちゃんは、
「『タイム骨董、なんでもや』 未来の珍品、過去の珍品、なんでもあるマージョ屋敷へ!」
と書かれたページを発見し、そこに行って壷を探してみる事にした。
ボヤッキー「お客さん、それ(タイムガイコッツ)は売り物じゃありません。それはね、あっしの親戚が商売の品物集めに出掛けるタイムマシンでさあ」
トンズラー「この写真見てみい、タイムボカンチームのマージョさま達や」
ボヤッキー「そ、このタイムマシン『タイムガイコッツ号』で、タイム旅行してんのよ。で、我々ドロンボーチームが、この人達が未来や過去から持ってきた商品をインチキ商売で高く売りつけるのがお仕事なわけ。そうですよねドロンジョさま?」
ドロンジョ「お前は一言多いんだよ、インチキは無しだよ」
と言うわけで、『なんでもや』にやってきた二人は、無事に魔法の壷を発見する事が出来た。しかし、それが大魔王を呼び出す壷だと気がついたドロンジョに、販売を拒否されてしまう。途方に暮れる二人であったが、とにかく先にくしゃみをして、大魔王を呼び出してしまおうと決心した。
店の裏側に回りこんだカンちゃんは、早速くしゃみをしようとしたのだが、ふと辺りを見ると、ベルク・カッツェが大魔王を呼び出そうとくしゃみの準備をしていた。さらにドロンボーの三人も、くしゃみをしようとしていた。UBOは超音波を発生させてくしゃみを阻止させ、その隙にカンちゃんが店の中から転がり出てきた壷を持って逃げようとしたのだが、つまずいて壷を落としてしまいそうになる。
その壷を、まずはキャシャーンがつかんだのだが、ギャラクターの攻撃で池に落としてしまう。それをデメタンが拾い上げ、魚に追われたデメタンからハッチが受け取り、ハッチが落とした壷を南部博士がキャッチし、博士が捨てた壷をホーマーズが拾い上げ、それをバットで打とうとした一発貫太から三船剛が壷を取り返した。
こうして、ようやく壷を手に入れたカンちゃんは、早速くしゃみをしようとした。しかし、周りにたくさんの人が見ていたため、くしゃみをする事ができない。痺れを切らしたUBOは、怪しい光を体から放出させて、その場にいた全員にくしゃみをさせた。そして、ついに大魔王がやってきたのであった。
これで一件落着かと思われたが、実はUBOが壷を探していたのは、大魔王に会うためではなかった。実は、UBOが会いたかったのはアクビちゃんであった。地球のテレビを見ていたUBOはアクビちゃんに恋をしてしまい、彼女にサインをもらうために、はるばる宇宙からやってきたのであった。
そして、アクビちゃんと対面できたUBOは、ミステリーサークルに「2000年も、アニメがすてき」とメッセージを残して、宇宙に帰っていったのであった……。
この作品の謎
1.ドロンジョは結婚しているはずなのに、ボヤッキーに「嫁の貰い手がない」と馬鹿にされていた。
2.ドロンボーは大金持ちになったはずなのに、「大魔王に頼んで貧乏生活とおさらば」と言っていた。
3.ヤッターマンが初代ヤッターワンに乗っていた。
4.タツノコアニメワールド島とタツノッコン王国の関係。
どうも『タイムボカン王道復古』と『平成タイムボカン』の設定が無視されているような……。