ゼンダマン最終回


第51話「命のもと発見! ゼンダマン」

脚本:小山高生

演出:案納正美、岩田弘

 

第52話「ああ命のもと! ゼンダマン」

脚本:小山高生

演出:大貫信夫、鴫野彰


紋者博士は、たまたま歌っていた民謡の歌詞からヒントを得て、命のもとが会津磐梯山にあるのでは、と推理した。そして、大原庄助さんが愛用していた大杯をガラクタの中から発見したのだが、いつものごとくアクダマンに奪われてしまった。アクダマン達は奪い取った大杯を持って、1860年の会津に出発した。一方、紋者博士から事情を聞いた鉄ちゃんとさくらちゃんも、命のもとをアクダマン達から守るため、ゼンダマンに変身してその後を追いかけて行った。

アクダマン達が大腹庄助さんの家に行ってみると、そこには大勢の人達が、「飲むと若返って元気になる不思議な水」を売ってもらうために行列を作っていた。今度こそ本物の命のもとがある、と確信した彼等は、塀を乗り越えて行列に乱入し、樽の中に入っていた命のもとを全て飲み干してしまった。しかし、その命のもとは水で千倍に薄めたものであったので、中途半端に効果が現れた後、すぐ元に戻ってしまった。三人は庄助さんに、命のもとの原液を分けてくれ、と頼んだのだが、聞き入れてくれなかった。また、そこに遅れてやってきたゼンダマン達も、世のため人のため命のもとを分けて欲しい、と頼んだのだが、「大切な命のもとをタダでやる馬鹿がどこにいる!」と言って聞き入れてくれなかった。

何としてでも命のもとが欲しいアクダマン達は、庄助さんの屋敷に潜入したのだが、そこで、化け物みたいな乗り物がマルヒ沼に向かった、という話を聞いた。三人は、その乗り物というのが自分達の乗ってきた恐竜メカのことであると気が付き、急いでマルヒ沼に向かった。

恐竜メカを操縦していたのはニャラボルタであった。マルヒ沼に到着したニャラボルタは、持っていた竹筒に命のもとを入れると、そこで泳ぎ出した。恐竜メカの後を追ってきたゼンダマン達はその様子を見て、ニャラボルタは初めからこの場所を知っていたのでは、と疑問に思う。

と、そこに庄助さんがやってきた。庄助さんは沼からニャラボルタを追い出したのだが、そこにアクダマン達も到着した。庄助さんを軽くあしらった彼等は命のもとに近づいたのだが、ゼンダマンに妨害される。そして、いつものようにメカ戦へと突入した。

恐竜メカは、ゼンダゴリラを必殺ウルトラ36文パンチで場外にふっ飛ばして勝利した。シッポのホースで命のもとを全て吸い取った三人は、タイムトンネルに逃げ込んでいった。一方ゼンダマン達も、恐竜メカに発信機を投げ付けてその後を追いかけて行った。

 

命のもとを手に入れて上機嫌の三人は、途中でニャラボルタが貯水タンクに穴をあけたことに気が付かず、命のもとを少しずつこぼしながらタイムトンネルを走っていた。発信機を頼りにアクダマン達を追跡していたゼンダマンは、恐竜メカから命のもとがこぼれているのを発見し、そのことを彼等に伝えようとしたのだが、トボッケーがメカをスピードアップさせてしまったため知らせることができなかった。

なかなか現代に到着できなかった三人であったが、様々な時代を逃げ回った末に、ようやくムージョ屋敷にたどり着いた。三人は早速命のもとを飲もうとしたのだが、すでにタンクは空っぽになっていた。そこにようやくゼンダマン達が追いついたのだが、ショックから立ち直れない三人は、戦う気力すらなくしていたのであった。

と、そこに紋者博士が現れた。博士は、ガラクタから見つけ出した500年ほど未来に書かれた歴史書を見て、ムージョ屋敷にやってきたのであった。さらに博士の話で、ニャラボルタが命のもとを一人占めするためにタンクに穴をあけたこと、ニャラボルタの持っている竹筒の中に命のもとがまだ残っていることが判明したのであった。

三人はニャラボルタを捕まえようとしたのだが、ニャラボルタは恐竜メカに逃げ込んでしまった。ゼンダマンは修理が終わったゼンダゴリラで恐竜メカを迎え撃ち、見事撃破した。

ムージョは、爆風で吹き飛ばされたニャラボルタから命のもとを奪い取った。そして、紋者博士の忠告も聞かず、そのまま飲んでしまった。三人は輝くような美しさと若さを手に入れたのあったのだが、すぐに赤ん坊になってしまった。命のもとの正体は濃縮された若返りの秘薬であり、水で薄めて飲まないと急激に若返りすぎて赤ん坊になってしまうのであった。ちなみにニャラボルタは、水で薄めた命のもとで、三千年もの間生き長らえていたのであるが、その命のもとが無くなってしまったので、三人に命のもと探しをさせていたのであった。

ニャラボルタは、命のもとが切れてしまい老衰のため死亡した。一方、赤ん坊になった三人組は、故障した裁判メカの爆発に巻き込まれ、地の果てへと流されて行ったのであった………。


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